誰かにパソコンの操作を教えるとき、「口頭では伝わりづらいな」と感じたことはありませんか?
そんな時に活躍するのが、Macの画面収録機能を使った「チュートリアル動画」です。
特別なソフトや専門知識がなくても、Macに標準搭載されている機能だけで簡単に作成可能。
この記事では、初心者の方でも今日から始められる、Macの画面収録を使った動画作成の方法とコツを解説します。
画面収録ってどんな機能?
「画面収録」とは、Macの画面に表示されている内容をそのまま録画して保存する機能です。
操作の流れや設定手順を動画として残せるため、説明資料としても視覚的にわかりやすく、教育・共有にとても効果的です。
収録に必要なのは「Shift + Command + 5」だけ
Macの画面収録は、「QuickTime Player」を使って行う方法と、macOS Mojave以降に搭載されたスクリーン収録ツールを使う方法の2通りがありますが、ここではより簡単な標準ショートカットによる操作を紹介します。
●収録の始め方:
- 「Shift + Command + 5」 を同時に押す
- 画面下部に収録メニューが表示される
- 「画面全体を収録」または「選択部分を収録」を選ぶ
- 必要なら「オプション」からマイク入力や保存先を設定
- 「収録」をクリック → 収録スタート
- 停止はメニューバー右上の■ボタンをクリック
これだけで、Macの操作を動画として記録することができます。
実際にチュートリアル動画を作ってみよう
では、たとえば「Safariでお気に入りのページをブックマークする方法」というテーマのチュートリアルを作る場合、以下の手順で収録を進めていきます。
●事前準備:
- デスクトップの不要なアイコンを整理
- 画面の明るさや解像度を調整
- 通知が来ないよう「集中モード」に設定
●収録中のポイント:
- ゆっくりとした操作
- ポインタの動きが分かりやすいように意識
- 声を入れるなら、マイク入力をオンにして話す
「誰かが真似できる速度と説明」で収録することが大切です。
マイク音声を録音するには?
収録メニューの「オプション」から「マイク」を選択すると、Mac内蔵マイクや外部マイクを使って音声も同時に録音できます。
●活用例:
- 自分の声でナレーションを入れる
- チュートリアルを“解説付き動画”にする
- あとから字幕をつける際のベースとして利用
説明が加わるだけで、視聴者の理解度が格段にアップします。
編集は「iMovie」や「QuickTime」でOK
収録した動画はそのままでも使えますが、少し手を加えるだけで格段に見やすくなります。
●QuickTimeでできる簡単編集:
- トリミング(不要な前後をカット)
- 音声の消音/音量調整
●iMovieを使えばさらに自由度アップ:
- テロップや字幕の追加
- BGMの挿入
- シーンの切り替え効果
Macに標準搭載されているiMovieを使えば、無料でクオリティの高い編集が可能です。
作成した動画の活用方法
作成したチュートリアル動画は、さまざまな場面で活用できます。
●社内向け:
- 業務マニュアルの代替として
- 新人研修やマニュアル教育に活用
- ZOOMやSlackで共有することで説明の手間削減
●家庭・学校向け:
- 家族にアプリの使い方を説明
- 保護者への遠隔サポート
- 生徒・学生にオンラインで操作を指導
●個人向け:
- ブログやYouTubeに投稿して知識共有
- 自分の復習用として保存しておく
- SNSにショートTips動画として展開
Mac1台あれば、“教える”がもっと楽に、もっと伝わりやすくなるのです。
トラブル対処のワンポイント
●音声が録音されない
→ 「Shift + Command + 5」 →「オプション」でマイクが「なし」になっていないか確認
●収録が保存されない
→ 通常は「デスクトップ」または指定フォルダに保存されます。Finderで「日付順」に並べて確認しましょう
●画面が暗くなる
→ バッテリー節約設定や省エネルギー機能が影響している可能性あり。収録中は明るさ設定を固定するのがおすすめ
まとめ:画面収録は“伝わる”チュートリアルを生む魔法の機能
Macの画面収録は、“操作を伝える”という点において、最も直感的で効果的な手段です。
- ワンタッチで録画スタート
- マイク音声も同時収録可能
- 編集してより分かりやすく
- 仕事でもプライベートでも活用できる
「文章で説明するより、見せたほうが早い」——その言葉を、誰でも実現できる時代になっています。
ぜひ、今日からMacの画面収録を使って、あなたの知識やノウハウを“動画”という形で残してみてください。