小学生の子どもが一人で通学するようになると、「ちゃんと学校に着いたかな?」「帰りは大丈夫かな?」と不安になる保護者も多いでしょう。そんな時に心強いのが、iPhoneとAirTagを組み合わせた「見守りシステム」です。
AirTagは本来、忘れ物防止や鍵の位置確認などに使われますが、実は子どもの通学の見守りにも活用できます。本記事では、初心者向けにわかりやすく、iPhoneとAirTagを使った見守りの仕組みと注意点を解説します。
AirTagってどんなもの?
AirTagは、Appleが開発した小型の位置追跡デバイスです。直径3cmほどのコイン型で、カバンやランドセル、ポーチなどに取り付けることができます。
Bluetooth通信とAppleの「探す(Find My)」ネットワークを利用して、iPhone上からAirTagの位置を確認することができます。
通学の見守りにどう活用する?
AirTagを子どものランドセルなどに入れておけば、iPhoneから「今どこにいるか」をマップ上で確認できます。子どもが学校に到着したタイミングや、下校途中に立ち寄っている様子などを、大まかに把握できるようになります。
ただし、AirTagはリアルタイムGPSではなく、周囲のApple製品(iPhoneやiPadなど)との接続を通じて位置を取得する仕組みのため、位置情報には多少のタイムラグがあります。
「探す」アプリで現在地を確認
AirTagは、iPhoneの「探す」アプリで管理します。
- 「探す」アプリを開く
- 下部メニューの「持ち物を探す」をタップ
- AirTagに名前(例:ランドセル)をつけて登録
- 地図上で位置情報を確認
通知機能を設定しておけば、「○○を離れました」や「○○に到着しました」といった通知をiPhoneに送ることも可能です。
子どものプライバシーと安全面の配慮
AppleはAirTagの“ストーカー対策”として、一定時間持ち主から離れた場所にあると、周囲のiPhoneに通知される機能を搭載しています。この仕様上、子どもにAirTagを持たせたまま長時間離れていると、他人のiPhoneに「不明なAirTagが近くにあります」と通知される場合があります。
これを回避するには、AirTagの“共有管理”はできない点を理解したうえで、「保護者が同居し、通学時間帯のみ見守る」という運用にとどめるのが理想です。
AirTagのメリット
- 小型で目立たない(子どもが意識せず持ち歩ける)
- 電池式で約1年間使える(充電不要)
- 複雑な設定が不要(iPhoneにかざすだけで初期設定)
- 音を鳴らして見つけやすい(自宅で紛失しても安心)
GPS型見守り端末に比べて費用も手頃なので、見守りの“第一歩”として導入しやすいのが魅力です。
注意点と補完策
AirTagはあくまで「所在の手がかり」を得るためのツールであり、常時リアルタイムで追跡できるわけではありません。そのため、
- 本格的なGPS端末と併用する
- 定期的に通話やメッセージで様子を聞く
- 子どもと“万が一”の行動ルールを決めておく
など、AirTagだけに頼りすぎない体制づくりが重要です。
まとめ:手軽に始める“見守り”の一歩
iPhoneとAirTagを組み合わせれば、子どもの通学中の見守りがぐっと安心になります。小さくてシンプルなツールですが、保護者にとっては大きな安心材料となるはずです。
テクノロジーをうまく取り入れて、大切な家族をさりげなく、優しく見守っていきましょう。