iPadで文字を入力するとき、「画面が大きくて両手の移動が面倒…」「ソフトキーボードが遠すぎて打ちにくい」と感じたことはありませんか?
そんなときに活躍するのが「スプリットキーボード」機能。iPadのキーボードを左右に分割することで、両手の親指だけで文字入力が快適に行えるようになります。
今回は、初心者でもすぐに使える「スプリットキーボードの設定方法と活用法」を、やさしく解説します。
スプリットキーボードって何?
スプリットキーボードとは、iPadの画面キーボードを左右に分割する機能です。iPhoneのように親指だけで打てる構造になり、特にiPadを手に持ったまま使いたいときに最適です。
- 画面の左右にキーボードが分かれて表示される
- 両手の親指での入力が可能になる
- キーボードの位置を上下に動かせる(好きな高さに調整できる)
この機能は、標準のソフトキーボードで使えるもので、追加アプリなどは不要です。
スプリットキーボードの設定方法
● 事前設定:スプリット機能を有効にする
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「キーボード」を選択
- 「スプリットキーボード」をオンにする
この設定をしておくことで、いつでも分割が使えるようになります。
● キーボードを分割する手順
- iPadのキーボードが表示されている状態で、右下のキーボードアイコン(キーボードを収納するボタン)を長押し
- 「分割」を選択
キーボードが左右に分かれて表示されます。元に戻すときは、同じ手順で「結合」を選ぶだけです。
● 位置調整もできる
同じキーボードアイコンから「固定解除」を選ぶと、画面の上下に自由に配置できます。
「手前に浮かせる」といった表示にすると、他のアプリを開いたままでも文字入力がしやすくなります。
スプリットキーボードの便利な使い方
● 両手で持ったままの作業に最適
特に、iPad miniや10.2インチサイズでは、両手で端を持った状態で親指だけで文字が打てるので、通勤中やベッドの上などでも快適です。
● 長文入力にも意外と強い
キーボードの反応がスムーズなので、ブログ記事やメモ、メールの作成など、ちょっとした長文もラクにこなせます。
● メッセージ・チャットの返信も高速に
LINEやメッセージアプリでの短文返信も、わざわざキーボードを下ろすことなく、立ったままの姿勢でも素早く返答できます。
スプリットキーボードが使えない場合の対処法
一部のiPadモデル(iPad Proの一部など)ではスプリットキーボードが非対応となっています。もし以下のような状況に当てはまる場合は注意が必要です。
- 外付けキーボードを接続している(Smart KeyboardやMagic Keyboard)
- iPadOSのバージョンが古い
- スプリットキーボードの設定がオフになっている
まずはiOSが最新であることと、設定が有効になっているかを確認しましょう。
スプリット以外の入力快適化のヒント
スプリットキーボードとあわせて、次のような機能も活用すると入力がより快適になります。
- 音声入力: マイクボタンで話すだけのテキスト化
- スワイプ入力(QuickPath): 英語キーボードで指を滑らせるように入力
- ショートカット登録: よく使う単語や定型文を省入力
iPadのソフトキーボードは進化を続けており、慣れれば外付けキーボードが不要になるほどの快適さです。
まとめ:スプリットキーボードでiPadの可能性が広がる
スプリットキーボードは、iPadをもっと自由に、もっと快適に使いたい人にとっての“隠れた名機能”。両手で持ちながらでもラクに打てるから、作業の幅が一気に広がります。
設定も操作もとても簡単。今日からぜひ試してみて、あなたの文字入力体験を変えてみませんか?