iPadは「見る・読む・描く」だけのツールではありません。仕事にも勉強にも使える“マルチタスクの王様”として、大活躍してくれます。
その中心となるのが「Split View(スプリットビュー)」と「Slide Over(スライドオーバー)」という2つの画面分割機能。この2つを組み合わせることで、iPadはまさに“最強の作業空間”に進化します。
本記事では、iPad初心者にもわかりやすく、この2つの機能の使い方と活用術をご紹介します。
Split View(スプリットビュー)とは?
Split Viewは、iPadの画面を2分割し、2つのアプリを同時に表示・操作できる機能です。横画面の状態で、左半分に資料、右半分にノートといった使い方が可能です。
活用例:
- Safariで調べながら、メモ帳にまとめる
- PDF教材を読みながら、Notabilityで手書きノートをとる
- Zoomで会議をしながら、Numbersで議事録を作成
まさに「ながら作業」の理想形です。
Split Viewの基本操作
- ホーム画面やDockから1つ目のアプリを開く
- 画面下部からDockを呼び出し、2つ目のアプリを長押しして画面端へドラッグ
- 分割バーが出現したら、指を離すと2画面表示に
- 中央のバーをスライドして、左右の幅を調整可能
特定のアプリだけでなく、同じアプリ(Safari × Safariなど)でも使えるのが便利です。
Slide Over(スライドオーバー)とは?
Split Viewに似ていますが、Slide Overは“浮かせて使う第3の画面”のような機能。Split Viewの2画面に加えて、さらにもう1つのアプリを小さなウィンドウで重ねて表示できます。
活用例:
- メールの下書きを確認しながら、別アプリで作業
- メッセージを確認しながら、資料を作成
- 計算機や辞書をちょっと使いたいときに最適
このSlide Overは、画面の端にスワイプで隠しておけるため、必要なときだけサッと取り出せるのが魅力です。
Slide Overの使い方
- Split Viewで2つのアプリを開いた状態にする
- Dockから3つ目のアプリを長押しし、画面中央へドラッグ
- 小さなウィンドウとして表示される(これがSlide Over)
- 下にある「横棒」をドラッグして、左右に移動・非表示も可能
なんと「Split View + Slide Over」の3画面構成も可能なのです。
仕事や学習での活用アイデア
- 執筆作業:左に構成メモ、右に執筆アプリ、Slide Overで辞書
- 語学学習:左にYouTube教材、右にノートアプリ、Slide Overで辞書アプリ
- 買い物比較:左に楽天、右にAmazon、Slide Overでメモ帳
このように、複数アプリをシームレスに切り替えながら作業ができるのは、iPadならではの強みです。
さらに便利に使うコツ
- アプリの入れ替えは「バーをドラッグ」して自由自在
- Slide Overに複数アプリを登録し、左右スワイプで切り替え可能
- マルチタスク状態は「App Exposé」からすぐに管理できる
慣れてくると、指の操作だけで驚くほど多くの作業を同時進行できるようになります。
対応アプリに注意しよう
Split ViewやSlide Overは、すべてのアプリに対応しているわけではありません。特に古いアプリや、一部のゲーム・動画系アプリでは非対応です。
App Storeでの説明欄や、Apple公式の互換性リストを参考にすると安心です。
まとめ:作業効率が“2倍以上”に
Split ViewとSlide Overは、iPadのポテンシャルを最大限に引き出すマルチタスク機能です。ただアプリをたくさん開くだけでなく、「目の前の作業に集中しやすくなる」ことこそが、この機能の真価です。
今までMacやWindowsでしかできなかったような仕事が、iPadだけで完結するようになる未来も、すでに目の前に来ています。
ぜひ今日から、あなたのiPadを“本気の作業マシン”に変えてみませんか?