タブレットが一般的になった今、iPadは子どもにとっても“大切な創作ツール”のひとつになりつつあります。
中でも注目したいのが、iPadを使って子どもと一緒に“絵本を作る”体験です。
ただ読むだけでなく、描き、語り、創る。
そんなインタラクティブな絵本づくりを通して、親子のコミュニケーションも自然と深まるのです。
この記事では、iPadを使った絵本づくりの方法、必要なアプリ、創作の流れ、子どもの反応など、初心者でも取り組めるようにわかりやすく解説します。
iPadで絵本を作るってどういうこと?
「絵本を作る」と聞くと、難しいイラストや製本を想像するかもしれませんが、iPadを使えばとても簡単です。
主に行うのは以下の3つのステップ。
- 子どもが描いた絵をiPadに取り込む(または直接描く)
- 物語を考えてセリフや説明文を追加
- PDFや電子ブック形式で保存・共有
紙と鉛筆で描いた絵を撮影して使うのもOK、Apple Pencilで直接描くのもOK。
絵が描けなくても、写真やスタンプを組み合わせるだけで楽しい絵本が完成します。
おすすめアプリ紹介
iPadには絵本づくりに最適なアプリが揃っています。以下の2つは特に人気です。
●Book Creator(ブッククリエイター)
- ドラッグ&ドロップで簡単に絵本が作れる
- 写真・手書き・音声・動画にも対応
- 出力はPDF・ePub・動画など柔軟
子どもでも操作できる直感的なUIが魅力です。
●NoteshelfやGoodNotes(手書きメモアプリ)
- 自由なページ構成で物語を展開
- Apple Pencilとの相性抜群
- 自分だけの絵本ノートを作る感覚
よりアナログに近い感覚で、自由度の高い絵本づくりができます。
子どもと作る絵本のテーマ例
初めての親子創作なら、テーマを決めて始めるとスムーズです。
- おばけと冒険に出る話
- うちのネコが空を飛んだ日
- きょうだいでケーキを作った物語
- お父さんとお母さんが子どもになる世界
“自由な発想”が一番大切。
子どもの言葉に耳を傾けながら、一緒に「物語を育てる」体験をしてみましょう。
親子の会話が自然に生まれる
iPadを挟んで絵を描いたり、物語を考えたりしていると、
「次はどうなるの?」
「この子、なんて言ってるのかな?」
と、自然と会話が弾みます。
iPadが“おしゃべりのきっかけ”となり、普段はなかなか話さない子どもの想像力や感性に、親が驚くことも多いのです。
完成した絵本は「作品」として残せる
完成した絵本は、PDFや画像にして家族に共有したり、印刷して製本することも可能です。
- 祖父母にLINEで送る
- 保育園・小学校で作品として提出
- 毎年1冊「成長記録」として残す
紙のアルバムのように、家族の宝物として保存できるのも魅力のひとつです。
iPadだからこそできる“子どもクリエイティブ”
子どもは大人と違って「描き直す」ことにストレスを感じません。
でも、紙では消す・直すのに手間がかかり、心が折れてしまうことも。
その点、iPadでは、
- 消しゴムや“戻るボタン”でいつでも修正可能
- 色の変更・拡大・コピーなどが直感的
- スタンプ・写真・録音などの“遊び”も簡単に追加可能
こうした“創作のしやすさ”が、子どものやる気と創造力をどんどん引き出してくれるのです。
まとめ:絵本づくりは「遊び」じゃなくて「学び」
iPadで絵本を作ることは、単なる遊びではありません。
子どもにとっては「言葉」「表現」「構成」「想像力」など、さまざまな力を養える体験です。
- 楽しく「伝える力」を育てる
- 親子のコミュニケーションが自然に深まる
- 完成品を通して達成感と自己肯定感を育てる
一緒に創り上げた絵本は、親子の大切な思い出になります。
ぜひ、今週末からでもiPadを使った「絵本づくりの冒険」を始めてみてください。