iPhoneの使い方に“革命”を起こした隠れた機能、それが「背面タップ」です。
iOS 14以降から搭載されたこの機能は、iPhoneの背中をトントンとタップするだけで、さまざまな操作ができるというもの。
これまで画面をタッチしたり、サイドボタンを押したりしていた動作が、たった2回・3回のタップで実行できるようになるのです。
本記事では、背面タップの設定方法から活用例まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
背面タップとは?
背面タップ(Back Tap)は、iPhoneの背面を指でトントンとタップすることで、あらかじめ設定した機能を呼び出すことができるアクセシビリティ機能です。
対応機種:
- iPhone 8以降(Face ID対応モデルを含む)
- iOS 14以上が必要
画面を見なくても操作できるため、片手での操作が多い方や、すばやく操作したいシーンで非常に役立ちます。
背面タップの設定方法
1. 設定アプリを開く
2. 【アクセシビリティ】を選択
3. 【タッチ】 > 【背面タップ】をタップ
4. 「ダブルタップ」または「トリプルタップ」を選ぶ
5. 実行したいアクションを選択
→ 設定完了後は、背面を“軽く”2回(または3回)タップするだけで操作可能になります。
背面タップでできること(一部例)
以下のような標準機能に加え、ショートカットを組み合わせれば自由度は無限大です。
● 標準で設定可能なアクション
- ホームに戻る
- スクリーンショットを撮る
- コントロールセンターを開く
- Spotlight検索を呼び出す
- 音量の上げ下げ
- アプリの切り替え
- Siriを起動
- カメラを起動
- AssistiveTouchの表示
→ よく使う操作を設定しておくと、操作時間が圧倒的に短縮されます。
「ショートカット」アプリと組み合わせて無限の可能性
iPhoneの「ショートカット」アプリを使えば、背面タップで複数の動作を一括実行することもできます。
例:外出時に便利なショートカット
- Wi-Fiをオフにして
- 省電力モードをオンにして
- Bluetoothイヤホンと接続する
これらを1つのショートカットにまとめて、背面タップに割り当てれば、ワンタップで切り替え完了!
便利な活用アイデア5選
1. スクリーンショットを素早く撮影
→ 両手がふさがっているときでも、背面をトントンで即撮影。
2. ライト(懐中電灯)のオンオフ
→ 夜道でカバンの中を探したいときに便利。
3. 音声メモの起動
→ 思いついたことをすぐ録音する習慣づけに。
4. ショートカットで交通IC残高チェック
→ SuicaやPASMOの残高確認をワンタップで。
5. YouTubeの再生・一時停止(ショートカット経由)
→ 外出時や勉強中に手を使わず操作。
注意点と活用のコツ
● ケースの厚みや素材によっては反応が悪くなる場合あり
→ TPUやシリコン素材の薄めのケースが推奨です。
● 背面タップは「軽く」行うのがポイント
→ 強く叩くと本体を傷つける恐れもあるため注意。
● 誤作動防止のため、トリプルタップを活用するのも◎
→ 意図しないタップによる誤操作を減らせます。
よくある質問(Q&A)
Q. 背面タップが効かないのはなぜ?
A. 以下の原因が考えられます:
- iOSが14未満である
- 対応機種でない(iPhone 7以前は非対応)
- ケースが厚すぎる
- ダブルタップとトリプルタップの混同
Q. 複数のアクションを1回の背面タップにまとめられる?
A. 「ショートカット」アプリを使えば可能です。
Q. 音声コントロールと干渉しない?
A. 基本的に独立した機能ですが、同時に多くの操作を割り当てると混乱する場合があります。
まとめ
iPhoneの背面タップは、日々の操作をよりスピーディーかつ直感的にしてくれる機能です。
- ダブルタップ/トリプルタップでアクションを瞬時に実行
- 「ショートカット」と連携すれば可能性は無限大
- 自分の生活スタイルに合わせた“ミニ自動化”が手に入る
最初は「スクショ」や「ライトのオンオフ」からでもOK。
ぜひこの機会に、あなたのiPhoneに“背面の魔法”をかけてみましょう。