教育現場や自宅学習のサポートなど、教材を自作する場面が増えてきました。とはいえ、「動画教材を作るなんて難しそう」「編集の知識がないと無理」と感じる人も多いかもしれません。
実は、iPadさえあれば、誰でも簡単に教材動画を作ることができます。その中心になるのが「画面収録」機能です。
本記事では、iPadの画面収録を使って、初心者でも簡単に教材を作成できる方法とその魅力をわかりやすく解説します。
画面収録とは?
画面収録とは、iPadの画面上の動作をそのまま動画として録画できる機能です。自分の操作やアプリの動きを記録できるため、教材や解説動画、チュートリアルの作成にぴったりです。
また、音声も同時に録音できるため、ナレーション付きの解説をつけることも可能です。
画面収録の始め方(設定と操作)
【初回のみ】コントロールセンターに収録ボタンを追加
- 設定 →「コントロールセンター」
- 「画面収録」を追加(+ボタンをタップ)
【録画の開始方法】
- 画面右上から下にスワイプ(コントロールセンター表示)
- 録画ボタン(●)を長押し
- マイク音声をオンにすれば解説付き動画に
- 「収録を開始」をタップ → カウントダウン後に録画開始
- 終了は、ステータスバーまたはコントロールセンターで「停止」
録画した動画は、「写真」アプリに自動保存されます。
教材作成に使えるアプリと組み合わせ方
iPadはApple Pencilとの相性も良く、手書きや図解を交えた教材作成がとてもスムーズです。おすすめのアプリは以下の通りです。
- GoodNotes:ノートや黒板風の教材に最適
- Keynote:スライドにアニメーションをつけて解説
- Safari:Webページを見ながら説明
- Numbers:グラフや表を使った数学・統計教材に
画面収録中にこれらのアプリを操作しながら、Apple Pencilで書き込むことで、まるで“リアル授業”のような教材が完成します。
音声ナレーションで“わかりやすさ”がアップ
マイクをオンにすることで、自分の声を解説として録音することができます。これにより、操作だけでなく「どう考えるか」「なぜこうなるか」を言葉で伝えることが可能に。
特に子ども向けや高齢者向けの教材では、文字より音声のほうが伝わりやすいため、非常に有効です。
編集は“写真”アプリでも簡単に
録画後の動画は、「写真」アプリでトリミングが可能です。
- 「写真」アプリで録画した動画を開く
- 編集 → 必要な範囲をスライダーで選択
- 「完了」で不要な冒頭や終了部分をカット
これだけで、必要な部分だけを残した教材動画が完成します。
動画の共有もスムーズ
完成した教材動画は以下のように簡単に共有できます。
- AirDropで他のAppleデバイスへ転送
- メールやLINEで送信
- GoogleドライブやiCloudにアップしてリンク共有
- YouTubeやVimeoにアップして一般公開も可能
ファイル形式は汎用性の高い.mp4なので、Windowsユーザーにも共有しやすいのが魅力です。
iPadひとつで“先生になれる”時代
これまでなら、パソコン+編集ソフトが必要だった教材動画の作成も、iPadさえあれば準備・撮影・編集・共有までワンストップで完了します。
教育現場の先生だけでなく、家庭教師、保護者、企業研修担当者、趣味のレクチャー動画を作りたい方など、あらゆる人に活用価値のある方法です。
まとめ:iPadで始める、やさしい教材作り
iPadの「画面収録」機能は、教材作りを“プロの仕事”から“日常の延長”へと引き寄せてくれるツールです。特別な知識や高価なソフトは不要。誰でも、今日から手軽に動画教材を作り始められます。
あなたの知識やアイデアを、ぜひiPadで録画して、誰かの学びにつなげてみてください。