エッセイ、ブログ、小説、仕事の資料──何かを書こうとしたとき、集中力が続かずついSNSを開いてしまう。そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
iPadには、集中力を取り戻すための強力な機能があります。それが「Focusモード(集中モード)」です。特に“書くこと”に集中したい人にとって、Focusモードは余計な通知を断ち、書くための静かな環境をつくる頼れる相棒になります。
本記事では、初心者にも分かりやすく、iPadのFocusモードを活用して“書く時間”を取り戻す方法を解説します。
Focusモードとは?
Focusモードは、通知やアプリの使用を制限し、作業に集中できる環境を整える機能です。iPadOS 15以降に搭載されており、時間帯や場所、アプリ使用に応じて自動で切り替えることも可能です。
標準では「仕事」「パーソナル」「睡眠」などのモードがありますが、自由にカスタマイズして「執筆」「読書」「創作」など、自分のスタイルに合わせて作成できます。
“書く時間”専用のFocusモードを作ってみよう
まずは、執筆に集中するための専用Focusモードを設定してみましょう。
設定手順:
- 設定アプリ →「集中モード」
- 「+」をタップ →「カスタム」モードを作成(例:執筆)
- モード名とアイコンを選択
- 許可する人(通知を受けたい相手)を選択
- 許可するアプリ(例:辞書、メモ帳など)を選択
- ホーム画面やロック画面の外観も切り替え可能
このモードでは、通知は必要最低限に絞り、SNSやゲームなどのアプリ通知は完全に遮断します。
集中できる“ホーム画面”を用意する
Focusモードでは、モードごとに表示するホーム画面を切り替えることができます。
例えば「執筆モード」では、使いたいアプリだけを配置した最小限のホーム画面に切り替えることで、誘惑を排除できます。
- テキストエディタ(例:Ulysses、Bear、Notion)
- 辞書アプリ
- 音楽(BGM)アプリのみ表示
- それ以外のアプリは非表示
これにより、iPadを開いた瞬間から“書くモード”に自然と切り替わります。
自動で時間管理する仕組みも作れる
Focusモードは、時間や場所、アプリの使用開始に応じて自動でオンにすることができます。
たとえば──
- 毎朝8時〜10時は自動的に執筆モードに
- 自宅のWi-Fiに接続したらFocusモードに切り替え
- Ulyssesを開いたら自動で集中モードに入る
このように設定することで、“集中するためにボタンを押す”という手間すらなくなります。
書くことに集中するという贅沢
現代は、通知・リマインダー・SNSがひっきりなしに集中を妨げてきます。そんな中で「何かを書く」という行為は、静けさの中で自分と向き合う貴重な時間です。
Focusモードは、その時間を守ってくれる“見えないアシスタント”。いったん集中状態に入れば、想像以上に文章がスラスラと出てくることを実感できるはずです。
書く人におすすめのアプリ連携
Focusモードと組み合わせて使うと効果的なアプリをご紹介します。
- Ulysses:執筆に特化したテキストエディタ。iCloud連携あり
- Bear:シンプルで直感的なノートアプリ
- Notion:資料・構成・本文をまとめて管理可能
- 辞書 by 物書堂:高品質な国語・英和辞典シリーズ
- Forest:タイマー+集中支援アプリで生産性アップ
これらをホーム画面に絞って配置すれば、Focusモードがより効果的に働きます。
まとめ:“書く”ことを日常に取り戻す
書きたいけれど、なかなか時間が取れない──それは、時間がないのではなく、“集中できる時間”がないからかもしれません。
iPadのFocusモードは、通知のない“静かな時間”をつくり出し、書くという創造的な行為を支えてくれます。わずかな設定で、あなたの文章習慣が大きく変わるかもしれません。
今日からぜひ、iPadで“書くための時間”を意識的に確保してみてください。