ネットで買い物をする機会が増えた今、セキュリティ対策は必須です。Macはセキュリティ性能が高いことで知られていますが、正しい設定をしておかないと、思わぬトラブルに遭う可能性もあります。
本記事では、Macを使って安心・安全にオンラインショッピングを楽しむための基本的なセキュリティ設定と心がけるポイントを、初心者向けにわかりやすく解説します。
Safariの「プライバシーとセキュリティ」設定を確認
SafariはMacに標準搭載されたブラウザで、安全性の高い機能が多く備わっています。まずは、Safariの設定をチェックしましょう。
● 設定手順
Safariを開き → 上部メニュー「Safari」→「設定」→「プライバシー」タブ
ここで以下の項目を確認・オンにします。
- 「サイト越えトラッキングを防ぐ」:広告追跡をブロック
- 「すべてのCookieをブロック」:不要なCookieを制限(過度に制限するとサイトが正常に動作しない場合もあるため注意)
● セキュリティタブの確認も忘れずに
- 「詐欺Webサイトの警告を表示」:フィッシングサイトをブロック
- 「安全でないコンテンツの警告」もオンにする
これだけでも、怪しいサイトに誤ってアクセスするリスクを大きく減らせます。
「Apple Pay」や「キーチェーン」を活用しよう
Apple純正の決済&パスワード管理ツールも強力な味方です。
● Apple Payを使う
Apple Payは、カード情報を直接入力せずに支払いができる仕組み。対応しているショップであれば、Touch IDやFace IDでワンタップ決済が可能です。
- 情報が暗号化されるため、クレジットカード番号が外部に漏れることがありません
- MacBook Air/ProではTouch ID認証が可能で、操作もスムーズ
● キーチェーンを使ってパスワード管理
Macには「iCloudキーチェーン」というパスワード管理機能があります。これを使えば、安全にログイン情報を保存・自動入力できます。
- 複雑なパスワードも記憶不要
- Safariで自動入力されるため、フィッシングサイトへの入力ミスを防げる
- 2ファクタ認証コードも自動入力に対応(macOS Ventura以降)
「システム設定」で基本のセキュリティを見直す
macOS本体の設定も確認しましょう。
● ファイアウォールを有効にする
- 「システム設定」→「ネットワーク」→「ファイアウォール」
- 「ファイアウォールをオン」に切り替え
これにより、不要な通信を遮断することができます。
● Gatekeeperで信頼できるアプリだけを許可
Macは基本的に、App StoreやApple公認の開発元からのアプリのみを許可する設定になっています。念のため以下も確認を:
「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Appのダウンロード許可先」→「App Storeと確認済みの開発元」に設定
フィッシングメール・偽サイトに注意
ショッピングサイト風の偽ページや、カード情報を盗もうとするメールは日常的に存在します。
● 見分け方のポイント
- URLが「https://」から始まっているかを確認
- ロゴや表記が不自然でないか(たとえば「Amazon」ではなく「Amaz0n」など)
- メール本文に不自然な日本語や添付ファイルがある場合は開かない
Safariで不審なページにアクセスしようとすると警告が出る場合もありますが、念のため自身の目でも確認しましょう。
ウイルス対策ソフトは必要?
Macにはウイルス対策ソフトが不要という意見もありますが、最近はMacを狙ったマルウェアも増えています。特に以下のような人には、セキュリティソフトの導入も検討すると安心です。
- 海外サイトで頻繁に買い物をする
- 不特定多数のサイトにクレジットカードを登録している
- 複数の人が同じMacを使っている
無料でも高性能なソフト(Avast、Bitdefenderなど)があります。
まとめ:Mac+正しい設定でショッピングはもっと安心に
Macはセキュリティ性の高いOSですが、さらに安心してオンラインショッピングを楽しむためには、設定を見直しておくことが重要です。
Safariの保護機能、Apple Payやキーチェーンの活用、ファイアウォールやアプリ制限など、少しの手間で大きな安心が得られます。
便利さだけでなく「安全性」も意識して、スマートな買い物ライフを楽しみましょう。