Macを使っていると、どこに保存したかわからないファイルを探し回る…そんな経験はありませんか?
フォルダをいくつも開きながら目的のファイルを探すのは、時間もストレスもかかる作業です。
そこで便利なのが、Macの「Finderタグ」機能。
これは、色分けやラベル付けによってファイルやフォルダを瞬時に見つけることができる、強力な整理ツールです。
本記事では、初心者でも簡単にできるFinderタグの活用法と、
“探す”から“見える”へと変わる新しい整理術をわかりやすく紹介します。
Finderタグとは?基本の仕組み
Finderタグとは、ファイルやフォルダに色と名前付きのラベルを付けられる機能です。
これにより、フォルダの階層に関係なく、タグを起点に素早く目的のファイルへアクセスできるようになります。
例えば:
- 「赤:至急処理」
- 「青:仕事関連」
- 「緑:趣味」
- 「紫:家族用」
など、自分のスタイルで色と意味を関連付けることが可能です。
タグを活用するメリット
① フォルダの場所に依存しない整理が可能
ファイルをどこに保存しても、「タグ」で分類しておけば、Finderのサイドバーから一発で呼び出せます。
例えば「プレゼン資料」が「書類」フォルダにも「プロジェクト」フォルダにも分散していたとしても、
「タグ:プレゼン」をつけておけば、すべて一覧で表示できるのです。
② カラーで視覚的に分類できる
Macのタグは色付きアイコンとして表示されるため、一覧表示でも瞬時に目当てのファイルを見分けられます。
視覚的に整理したい人には特におすすめです。
③ 複数のタグを一つのファイルに付けられる
ファイルは1つのフォルダしか所属できませんが、タグは複数設定可能。
「重要」かつ「クライアントA用」のように、複数軸で分類しておくと検索性が向上します。
Finderタグの基本操作
●タグの付け方
- Finderで対象のファイルやフォルダを右クリック
- 「タグ」で色を選ぶ、または新しい名前を入力
- 一度に複数ファイルにタグを付けることも可能
●タグでファイルを検索する方法
Finderサイドバーの「タグ」欄から目的のタグをクリックすると、
そのタグが付けられたすべてのファイル・フォルダが一覧表示されます。
また、Spotlight検索バーでtag:プレゼン
のように入力することで、タグをキーワード検索に利用することも可能です。
タグを使った“探さない整理術”の実践例
●仕事・プライベートの切り分けに
- 「赤:仕事」
- 「青:プライベート」
- 「オレンジ:請求書」
- 「グレー:アーカイブ」
ファイルの場所に関係なく、タグで“モード”を切り替えるように整理できます。
●期限や優先度で整理する
- 「赤:今週中」
- 「黄色:今月中」
- 「緑:あとでOK」
ToDo管理のように、ファイル自体に“処理の優先度”をタグで反映させることも可能です。
●プロジェクト単位で分類
- 「紫:プロジェクトA」
- 「青:プロジェクトB」
- 「緑:社内共有資料」
仕事で複数案件を並行している人は、タグで分類しておけば一発で切り替えが可能です。
タグ活用のコツと注意点
- タグの意味は自分のルールで明確にする(色と名前をセットで)
- 3〜5色程度に抑えると混乱しにくい
- 定期的に見直して不要タグは削除
- タグの検索を習慣化する
“ファイルの場所にこだわらず、意味で整理する”のがタグ運用の本質です。
まとめ:「タグは探す時間をゼロに近づけるツール」
MacのFinderタグは、ファイルを分類する手段でありながら、
「探す手間」を限りなく減らす仕組みでもあります。
- 見た目でわかる
- 意味でグループ化できる
- 複数の分類軸にまたがって管理できる
これまで「整理=フォルダ分け」だった常識が、
Finderタグによって「整理=見える化」に変わるのです。
ファイル整理に時間をかけたくない人ほど、タグを活用してみてください。
“探さない”ことで、作業に集中できる時間が増えるはずです。