Macを長く使っている人でも、意外と知らないのが標準搭載の「辞書」アプリの実力です。
「辞書」と聞くと、単語を調べるだけの地味な存在と思われがちですが、実はこのアプリ、知れば知るほど便利な機能が満載なのです。
この記事では、Mac初心者にもわかりやすく、「辞書」アプリの便利さと活用法を紹介します。
Macの「辞書」アプリとは?
「辞書」アプリは、macOSに標準で搭載されているツールで、英和・和英辞典や国語辞典、Appleの用語解説まで、さまざまな辞書を一括で調べられる便利なアプリです。
インターネット接続がなくても使えるため、オフラインでも快適に検索できます。調べたい言葉を入力するだけで、複数の辞書の意味や用例をまとめて確認できるのが特長です。
特長1:複数辞書を一括検索
英和・和英だけでなく、広辞苑、大辞泉、Apple用語辞典、Wikipedia(オフラインキャッシュ)など、複数の辞書を同時に検索できます。しかも、各辞書ごとに結果が分かれて表示されるので、比較しながら理解を深めることが可能です。
また、設定から利用したい辞書をカスタマイズできるため、不要な辞書を非表示にすることもできます。
特長2:調べたい単語を即座に調べられる「3本指タップ」
macOSの最大の便利機能のひとつが、「3本指でタップ」するだけで辞書を即表示できる点です。Safariやメモ、メールなど、macOSの多くのアプリ内で、単語を3本指でタップすると、ポップアップで意味が表示されます。
これは非常にスピーディーで、作業の流れを止めずに意味を確認できるため、調べ物が多い学生やビジネスパーソンにとって大きなメリットです。
特長3:Apple独自の辞書も収録
Macの「辞書」アプリには、Apple用語辞典も搭載されています。たとえば「AirDrop」や「Stage Manager」といったApple製品特有の用語についても、丁寧に説明が載っているため、他の辞書アプリでは得られない情報が手に入ります。
iPhoneやiPadと連携して使う際にも、Apple用語に強いこの辞書が役立ちます。
特長4:辞書の切り替えや並べ替えも自由自在
「辞書」アプリは自分好みにカスタマイズできます。設定画面から、表示させたい辞書の順番を変えたり、特定の辞書を無効化したりできます。
たとえば、英語を学習している人なら「Oxford Dictionary of English」や「英辞郎」を前に持ってきたり、国語に集中したい人は「広辞苑」を最優先にしたりと、自分の学習スタイルに合わせた構成が可能です。
特長5:オフラインでも高速で使える
インターネットに接続しなくても使えるため、飛行機内や地下鉄など、通信が不安定な環境でも問題なし。検索スピードも非常に速く、レスポンスが軽快なのが魅力です。
また、調べた履歴も残るので、あとでまとめて見直すこともできます。
活用シーン:学生、ライター、翻訳者におすすめ
- 学生:レポート作成中に知らない用語を即確認。調べる流れが止まらない。
- ライター:語句の使い方や正しい表記を確認するのに最適。
- 翻訳者・英語学習者:英和・和英・英英を一括で検索できるので効率アップ。
ちょっとした裏ワザ:SpotlightやSiriとも連携
実は「辞書」アプリは、Spotlight検索(⌘+スペース)やSiriとも連動しています。たとえば、Spotlightで単語を入力すると、その場で辞書の意味が表示されます。
Siriに「”〇〇”の意味を教えて」と聞けば、辞書アプリから意味を返してくれることもあります。Apple製品同士の連携が得意なMacらしい活用法です。
まとめ:地味だけど実は超有能なMacの「辞書」アプリ
「辞書」アプリは見た目はシンプルですが、その中身は非常にパワフルです。
- 一括検索で複数辞書をすぐに比較できる
- オフラインでも高速に使える
- Apple用語にも強く、他にはない情報が手に入る
- カスタマイズ性が高く、使い勝手が抜群
特に、普段から文章を書く方や学習をしている方には、必ず使ってほしいアプリのひとつです。Macを使っているのなら、ぜひ一度じっくり触ってみてください。