「iPhoneって便利だけど、毎日同じ操作を繰り返していてちょっと面倒…」そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、iPhoneには“自分だけの自動操作”を作れる「ショートカット」アプリが標準で搭載されています。
難しいプログラミングは一切不要で、タップひとつで複数の動作を一気に実行できたり、時間や場所に応じて自動化できたりと、まさに“スマホをもっとスマートにする”アプリです。
この記事では、初心者でもすぐに試せる「ショートカットアプリで自動化できる5つのこと」を、わかりやすく解説します。
ショートカットアプリとは?
ショートカットアプリは、Appleが提供するiOS/iPadOS/macOS対応の自動化アプリです。
iPhone内のアプリや機能を組み合わせて、「決まった処理をまとめて実行できる仕組み」を作ることができます。
たとえば…
- 朝になったら天気・予定・リマインダーをまとめて表示
- ワンタップで写真をリサイズしてSNS用に保存
- 自宅に帰ったらWi-FiをON、音楽を再生
といったことが簡単にできるようになります。
1. 通勤・通学前に「天気+予定+メモ」をまとめて確認
毎朝起きて、天気アプリを開いて、カレンダーを開いて、メモも確認して…というルーチンは、ショートカットで一括表示できます。
実現する流れ:
- 天気情報を取得
- 今日のカレンダー予定を取得
- メモアプリの“今日のToDo”を表示
- 必要なら音楽も再生開始
設定ポイント:
「今日の情報を取得」アクション → 「表示」や「読み上げ」を組み合わせるだけ。
→ 朝の5分がスマートにスタートできます。
2. 写真をリサイズして、ブログやSNS投稿用に整える
「撮った写真が大きすぎてアップロードできない…」という悩みも、ショートカットで解決。
実現する流れ:
- 写真を選択
- 幅を800pxなどにリサイズ
- ファイル名をつけて保存(iCloudまたは端末内)
→ ブログ投稿やLINE送信の前に、毎回手動で加工する必要がなくなります。
3. ワンタップで「家に帰る」モードをON
自宅に帰ったら自動で音楽を流したい、照明をつけたい、Wi-FiをONにしたい——そんな自分好みの“帰宅スイッチ”が作れます。
実現する流れ:
- Wi-FiをON
- Bluetoothイヤホンに自動接続
- Apple Musicでお気に入りの曲を再生
- メッセージで「今帰ったよ」と家族に通知(任意)
→ シーンに合わせた行動を、指一本でまとめて実行。
4. PDF作成を自動化(領収書・書類・画像など)
書類や写真をPDFにまとめたいときも、ショートカットで対応できます。
実現する流れ:
- 写真またはファイルを選択
- 「PDFに変換」アクションを実行
- 名前をつけて保存(またはAirDropで送信)
→ 出先での領収書処理や、資料作成がスムーズに。
5. バッテリー残量で通知やモード変更
バッテリーが20%を切ったときに通知したり、省電力モードに切り替えたりすることも可能です。
実現する流れ:
- オートメーション機能を使って「バッテリーが◯%になったら」
- 「省電力モードON」「通知を送信」などを設定
→ うっかりバッテリー切れを防ぐのに役立ちます。
ショートカットの「自動実行」と「オートメーション」の違い
項目 | 概要 |
---|---|
ショートカット | 任意のタイミングで手動実行(アイコン・Siri・ウィジェット) |
オートメーション | 特定の条件(時間・場所・バッテリー状態など)で自動実行 |
たとえば、朝7時に自動で天気と予定を読み上げたいときは「オートメーション」、
必要なときにワンタップで写真を縮小したいときは「ショートカット」と使い分けます。
よくある疑問Q&A
Q. 難しそうで挫折しそう…
A. 実は「ギャラリー」からテンプレートを追加するだけでOK。1から作る必要はありません。
Q. アプリ連携は自由にできるの?
A. 一部アプリは非対応ですが、Apple製アプリや人気アプリ(Twitter、LINE、YouTubeなど)は対応しています。
Q. 自動実行されないことがある
A. オートメーションはセキュリティ上、一部操作で“確認のポップアップ”が出る仕様もあります。
まとめ
iPhoneのショートカットアプリを使えば、日々の「ちょっと面倒」を「一発で完了」に変えることができます。
初心者でもすぐ始められて、少しずつアレンジすれば、あなただけの“スマホの魔法”が完成します。
「スマホに振り回される」から、「スマホが動いてくれる」へ。
その第一歩を、ぜひ今日から踏み出してみませんか?